【コラム】世界遺産 黒河道を考える

どうも、へらやんです。

今月も竿師の聖地、和歌山県橋本市に所在する1965年に紀州製竿組合の試験研究池として開設された隠れ谷池(かくれだにいけ)からお送りしております。

やっぱりアウトドア!

皆様、お元気でしょうか。

私?

私は元気です。

寒くなって乾燥してくると状況が変化してくるもので、なかなか人の多いところには行けない。

そんなときは近場でアウトドアも乙ではないでしょうか。

竿師の聖地、和歌山県橋本市でのアウトドアならもちろん「隠れ谷池」でヘラブナ釣りなのですが、

実はあるんですよ、世界遺産が。

しかも大変珍しい「道の世界遺産」なのです。

橋本市にある世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の黒河道

というわけで竿師の聖地、和歌山県橋本市からは天空の聖地「高野山」に続く登山道、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」があります。

橋本市を訪れると2つの聖地を楽しめちゃうわけで大変マーベラスですね。

道の世界遺産はとても珍しく、他にはキリスト教の聖地であるスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路が挙げられます。

まちとしては世界遺産があることは強みの一つなのでどうにかして観光素材として活用したいのですが、

これが難しい。

経済効果が生まれにくいのです。

回せ!経済効果!

世界遺産の道「黒河道」を歩いて高野山へ行こう。

こうした趣旨のイベントはこれまでにも開催されてきたのですが、経済効果が生まれにくい幾つかの要因があります。

黒河道は登山道なので、

①登山する前に荷物になるものは買わない。

②朝早くから登る方々が多数なのでそもそもお店が開いていない。

③登山道のゴールである高野山で買い物する。

などなど、

登山道のスタート地点はなかなかキビシイ状況。

そこで私、考えました。

逆に考えました。

登りがダメなら下ればいいじゃない

めちゃシンプルです。

高野山をスタート地点として黒河道を下るのです。

竿師の聖地、和歌山県橋本市にゴールするころには小腹も空いているでしょう。

橋本市でランチです。

体も疲れているでしょう。

橋本市には温泉もあります。

しかし単純に登山道を下るのでは芸がないですよね。

あるんです、

ナイスなエピソードが。

太閤秀吉が駆け下りた伝説の道「黒河道」


文禄三年(1594年)の3月、豊臣秀吉が母大政所の三回忌追善供養のため高野山を参詣した際に、高野山青厳寺(現在は金剛峯寺)にて山内で禁止されている能狂言を催したのです。

その時、急な雷雨が辺りを襲いました。

秀吉はそれを空海の怒りであると感じ、黒河道を馬で駆け下りた伝説があります。

それにちなんだのか、黒河道の道中には太閤坂というエリアもあります。

とはいえ山道を走る人なんて現代ではおらんやろと思ったら、

おりました。

語るには文字数が厳しいのでまた次回。

再見!

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