どうも、へらやんです。
今月も竿師の聖地、和歌山県橋本市に所在する1965年に紀州製竿組合の試験研究池として開設された隠れ谷池(かくれだにいけ)からお送りしております。
夏ですね。
夏と言えば海、山、夏祭り、花火、ビアガーデン、夏フェスなどなどアクティビティにあふれたシーズンなのですが、現在は人が集まることも、集めることも難しい状況です。
へらやんが主宰するロックバンドも今年はライブを行うことができないので、リスクを避けながらのラジオ出演やタイアップ楽曲提供等、人を集めない形で細々と活動しています。
そもそもCDが売れなくなって久しい音楽業界は大御所バンドでさえ以前のような頻度で音源をリリースすることもなくなり、ライブ、フェス等でオーディエンスを動員してチケット代、グッズ、ライブDVDなどでマネタイズすることがトレンドになりました。
しかし、オーディエンスを集めることが難しくなった今、そのビジネスモデルに変化が起きています。
観客動員数は多ければよい?
これまでは、アーティストがライブツアーを行って「ドーム満杯」といったニュースを見ることがしばしばありましたが、もし、「たくさんの人が集まること自体がNG」といった世の中となった場合、今後はこういったワードを見ることはないのかもしれません。
「対面での観客動員数が多い=リスクのある場を作ってしまった」、つまり、対面での観客動員数が多いことが評価されなくなる可能性があるということです。
「ワクチンが完成すればまた集まれる」となればよいのですが、新たな脅威が訪れる可能性を否定できない以上、この変化は避けることは難しいと考えられます。
新たなイベントの形
へらやんは先日、数百名が集まるオンラインミーティングに出席したのですが、本来ならば会場のキャパシティ左右される定員が(インフラやマシンのスペックに依存する部分はあるものの)実質無制限で開催できることを実感しました。
対面での打ち合わせがZOOMを使ったオンラインミーティングに移り変わったように、対面イベントもオンラインイベントに移り変わることが予想されますが、そこでは対面イベントの比ではない観客動員数が記録されると考えられます。
これまで会場のキャパに制限されていた定員が撤廃され「ドーム満杯」といった表現ではなく「ドーム10杯分」といった異次元観客動員数バトルが始まり、我々のような弱小バンドはかなりシノギを削る未来が見えたり見えなかったりします。
完全オンライン開催の考えられるメリットとして会場の誘導、警備、物販ブースの人件費、アーティストやライブスタッフの移動費、宿泊費が不要になるなどかなり出費が抑えられ、コンテンツに対しより大きなリソースを充てることができると考えられます。
最近の事例として、韓国の多国籍アイドルグループTWICEが現地時間の8月9日に行ったオンラインライブの観客動員数は公式発表ではないものの1000万人と言われています。
仮に500万人だとしてもチケット代3000円でざっくり150億の売り上げが想定されます。
すごい。
この動員数はもちろん誰でもなしえるものではなく、コンテンツのパワー、ブランドがあってのものです。
リアルイベントがこの先生きのこるには
とはいえ「じゃあ全部オンラインイベントでええやん」とはならないと思います。
たしかに視覚と聴覚に関してはリアルイベントでなくてもオンラインでの代替が可能です。
しかし、味覚、嗅覚、触覚で感じるその土地の文化や歴史は何者にも代えがたいものです。
私、橋本市観光協会のマスコットキャラクター「へらやん」としては是非とも観光を、「国の光を観る」の意味が込められている観光を伝えたいのですが、どうやら文字数が限界のようです。
あとがき
オンラインとは異なり、紙面の場合には文字数という制限があるのですが、その制限が新たな創造のきっかけなのです。
たぶん。